「あなたのおかげで目が覚めたわ。こんな気持ち、早く捨てれば良かった」

「みーちゃん...?」

いつもみたいな顔をしなさい。私。誰もが恐れる桜鬼の顔に。

「気安く呼ばないでくれる?あなたと私は仲間なんかじゃない。ただの風紀委員。それ以上のなんでもないわ」

「待ってみーちゃん...!」

北川は美優の肩に手をかけたが、すぐに振りはられてしまった。

「触るな。そしてもう二度と、その名で呼ばないで...」