【完】溺愛したい子は桜鬼と呼ばれる風紀委員長でした

「みーちゃん分かってないね。俺が直接言ったら、学園の皆に俺達が付き合ってるって誤解されるよ。みーちゃんはそういうの好きじゃないと思うんだけどな」

「そ、それもそうね。けどあまり、必要以上に連絡してこないでね」

「分かったよみーちゃん」

「みーちゃんはやめて!」

この人といると調子が崩れるわ。北川君とデートってあまりノリ気にはならない。連絡先も交換するつもりはなかった。

でも、助けてもらったていう借りがある。これは返さないといけない。そのために私はデートだろうとなんだろうと成功させてみせる。