「桜バックですかぁ?」
「うんっよろしく!!」
「はぁ~いじゃあいきます!はいっチーズ!」
パシャ。
心地いいカメラのシャッターを切る音が微かに鳴る。もう1枚、パシャリと撮る。幸せそうな、先輩たちの顔を見て、思わず顔が綻んだ。
「ななたんほんとありがとー!見せて見せて〜」
そう言って笑顔でこちらに来る先輩に微笑みながら、ふと気づいてシャッターを切った。
「えっ?ななたん、何撮ったの?」
驚いた先輩は私にそう訊ねた。
「先輩たちの世界です」
笑ってそう答えて、スマホを返すと小さく会釈して教室に向かった。後ろから聴こえてくる、「えぇっ?!?!」という驚きの声を後にして。
私が撮ったのは、笑ってこちらに向かってくる先輩を優しく見つめる彼氏さんの姿。
そんなもの撮ったって、って言われるかも知らないけど、彼女たちの世界だと、思った。
柚実先輩は、きっと笑顔いっぱいの元気な先輩だ。そんな彼女を暖かく、優しく見守りながら隣で支えているのが、航斗先輩なのだろう。航斗先輩が柚実先輩を見つめている画は、第三者からではないと分からないと思う。優しくて暖かい、2人の世界を我ながら綺麗に写せたと思う。
「うんっよろしく!!」
「はぁ~いじゃあいきます!はいっチーズ!」
パシャ。
心地いいカメラのシャッターを切る音が微かに鳴る。もう1枚、パシャリと撮る。幸せそうな、先輩たちの顔を見て、思わず顔が綻んだ。
「ななたんほんとありがとー!見せて見せて〜」
そう言って笑顔でこちらに来る先輩に微笑みながら、ふと気づいてシャッターを切った。
「えっ?ななたん、何撮ったの?」
驚いた先輩は私にそう訊ねた。
「先輩たちの世界です」
笑ってそう答えて、スマホを返すと小さく会釈して教室に向かった。後ろから聴こえてくる、「えぇっ?!?!」という驚きの声を後にして。
私が撮ったのは、笑ってこちらに向かってくる先輩を優しく見つめる彼氏さんの姿。
そんなもの撮ったって、って言われるかも知らないけど、彼女たちの世界だと、思った。
柚実先輩は、きっと笑顔いっぱいの元気な先輩だ。そんな彼女を暖かく、優しく見守りながら隣で支えているのが、航斗先輩なのだろう。航斗先輩が柚実先輩を見つめている画は、第三者からではないと分からないと思う。優しくて暖かい、2人の世界を我ながら綺麗に写せたと思う。

