「すばる…やめて…」
視線だけこちらを向けた昴は、いつもの温厚でのほほんと笑う昴ではない。
その眼光はどこか鋭くて、妖艶で色気を放ちまくっているただの男だった。 こんな昴の顔、見たことがない。
背中にぞくりとした寒気が襲ってくる。 やめてと言っているのに、昴の手は止まってくれそうもない。 あっという間に下のズボンも脱がされてしまった。
「ん…ふ…はぁ…やだ…」
「やだって反応じゃないけど。 本当に岬は止めて欲しいの?」
ニヤッと笑った後、器用に私の体をまさぐっていた指は止められた。
本当はもっと触って欲しかった。 けれど昴はそんな私の様子を伺う様に妖艶に笑う。
昴ってこんなに意地悪だった? いや、いつも人をからかってばかりいるのは知っていた。
けれど、こんな意地悪のされ方…。
昴に触れられた部分がジンジンと疼く。 体が熱く火照って、涙目になりながら昴を見つめた。



