さらりと泊っていけと言われた。 それはもう…そういう事だよね?
やっぱり昴は私を都合の良いセフレにしようとしているに違いない。 そんなに私の体はお気に召したのだろうか。
男性経験も少ないし、テクニックもない方だと思う。どちらかといえばマグロ。 それでもきっと昴は私を抱こうとしている。
そこに昴の気持ちはなくても、私は彼を受け入れてしまう。だって好きだから。好きという気持ちには抗えない。 梨々花の協力をすると言いながら、昴に抱かれようなんて…なんて性悪女なのだろう。
お風呂上がりの昴は、とてつもない色気を放っていた。
上半身裸で、ふわりとパーマのかかった髪先から水の雫が滴り落ちる。
いつもと違ってコンタクトではなく眼鏡だったが、初めて見る黒ぶち眼鏡が余計に色気を醸し出している。
肌も透き通る様に、綺麗。 思わず目を逸らしたくなる色気。 私は胸は大きい方だけど、全体的に子供っぽいので、その色気を前に本当に熱が出てしまうんじゃないかと言う程体が熱くなる。
そんな事知らずに、ソファーで小さくなる私の横にぴたりとくっついてくる。…今絶対一度熱が上がった!
洗い立てのシャンプーの匂い。ふわりと香る度に体温が上がって行く。 こ、こいつ私を殺す気?!



