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「マジで信じられないね。 俺がセフレを作るなんて思われてたなんて。ショックだよね。一体俺のどこを見ていたんだか。
これはもうお仕置きだね。」

マンションに着く早々、昴は私の着ていた衣類を全て脱がしてベッドに運んだ。

待って。という言葉は通用しなくって、昴は私を何度も抱いた。 声に唇に指に、その全てに感じてしまうから これじゃあお仕置きというよりご褒美だ。

そんなのとっくに昴は知っている。 というか、私の取扱説明書を知り尽くしているこの男を前に、完全に敗北してしまう自分が居る。

「これじゃあ、お仕置きっていうよりもご褒美だわ」

昴の胸に指をぴたりとくっつけて、その温もりに頬を寄せた。

「じゃあ、暫く禁欲っつー事で」

「え?!そんなのいやだッ!」

焦って顔を上げると、やっぱりくすくすと意地悪な笑みを浮かべる。 …分かってて言ってるでしょう?

「岬って案外エロいんだもんなぁー
あの日も俺を無理やり脱がせてさぁー」

耳を塞いで顔を伏せる。覚えていないとはいえ、恥ずかしすぎる。