「まあ、俺が本気を出せばこんなもんだろー」
「へぇー本番前は舞台袖で震えてたくせによく言うー…」
「お前が言うな!
大体お前が散々俺にプレッシャーを与えたせいでな?!
ほんっとうにいけ好かねぇ女だぜ!」
「あんた来春結婚するんでしょうー?
こんな男と結婚するなんて一般人の美少女かわいそう~…
私なら絶対に嫌だぁ~」
「クソッ!クソが!」
何だかんだ言って、西園寺さんと真央も良いコンビだとは思うけどね。 そして打ち上げの席。何故か昴はその様子をにこにこと笑いながら見て、私の隣を陣取っている。
「良いコンビだと思うけどね~」
「真央と西園寺さん?!あはは、確かに。真央は静綺に関してもそうだけど、尻に敷かれてる方が上手くいくかもね。
でも、やっぱり真央はすっごいなあー…。
本番前は保護された野良猫みたいにぷるぷる震えていたくせに、本番はきっちりと決めるんだもん。
俳優姫岡真央はやっぱりかっこいいよね」



