【完】イミテーション・シンデレラ


「ひーん…」

「はいはい。頑張りました。偉かった。」

「怖かったの、本当はすっごく怖かった…」

「だよね、すっごく怖かったね。 大丈夫。もう大丈夫だから…」

「すばる…。」

「でも岬すっげぇかっこよかった。 もういいよ。 俺に甘えていいよ」

「うぇ…」

「うわぁ、泣き顔ぶっさいくぅ~!」

「ひど…ひど…人が弱ってるっつーのに…!」

「岬は笑っている顔の方が何百倍も良い」

不思議な存在だ。 あなたはこんなにも私の涙腺を緩ませていくばかりで、どこまでも優しいあなたの胸の中に包まれて

子供みたいにずっと甘えていたい。

こんなに素直に泣けるのは、昴の胸の中だけなのだから。 それってもう恋愛の答え、じゃんかね…?