「西園寺愛歌は絶対にいつか消してやる…!」

人の楽屋に入って来るなり物騒な事を言う。 呆れて物が言えない。

グチグチとひとりで文句を言い続ける真央を放っておいて、帰る準備を始める。 そんな私の態度に真央は不服そうだ。

帰る準備を始めた私の邪魔を始める。

「もう疲れた…。早く静綺に会いてぇ…」

じゃあさっさと帰れ!誰かこいつを楽屋から追い出して…!

「静綺、家で待ってるんじゃないの?
早く家に帰ってあげたら。」

「あいつは今日仕事が終わってから、ウェディングプランナーっつーのと打ち合わせが入ってるって忙しそうだよ」

来春結婚予定のふたり。 中々に準備が忙しそうだ。
というか、あんたも…。

「あんたも付き合ってやんなさいよ」

「今日はこんなに早く終わると思わなかったから、さっき静綺に連絡したら
俺が居なくても話は滞りなく進んでいるから、仕事が早く終わったなら先に家に帰ってれと。
今日は外でご飯食ってこいって…。静綺の飯が食いてぇのに…全く薄情な女だ。
岬、これからご飯でも食いに行くか。昴でも誘ってさ」