「俺、ずっと岬ちゃんのファンで…。
一緒に共演した時も、連絡先何度渡そうか迷って、結局渡せなくって…。
あーもう本当に可愛い。俺…本番ちゃんと出来るかな?」
「そーかそーか。それは結構。 岬は見た目は可愛いけど、結構性格はきついぞ?
まあそれなら丁度良い。お前らちょっと並べよ。 静綺はLUNAのファンでもあるから、お前らのツーショットは喜ぶはず!」
余計なお世話よ!そして静綺へのご機嫌取りの為に私達を利用するのは止めてよ!
そう言いかけたら、類くんは肩をぐいっと寄せて笑ってピースをする。
な……さっきまであんなに照れくさそうだったくせに、肩を回しているこの手は何よ?!
「姫岡さん、その写真俺の携帯にも送って下さい。」
「了解。ついでに岬の連絡先も教えてやる。」
「いいんすか?!」
「全然良いよ。岬は彼氏も居なくって今フリーだぞ。
ほら、岬笑えよ」
余計な事をベラベラと。それに私の連絡先を勝手に教えるって
人にはプライバシーっつーもんがあるのよ。 突っ込むのも面倒くさくなって、笑顔を作りピースをする。
様々な角度から、真央は携帯のカメラを向ける。



