教室に戻ると、クラスメイトは誰一人残っていなかった。それもそうだ。部活とか、家の手伝いとか、遊びに行くのだとか、用事があるんだろうし。
「……あれ」
教室を見回すと、天澄の席にだけまだカバンが残っていた。特に用事がなければ、いつも放課後はさっさと学校から出るのに。珍しい。
「……まぁ、アタシには関係ないか」
嘘だ。ホントはすごく気になる。何をしてるんだろ。
「あっ!」
天澄が来るまで待とうかと思ってたらけれど、時計を見ると、そろそろスーパーのセールが始まる時間だった。急がなきゃ!そう、
慌ててアタシは教室を出た。


