『…やっぱり持つべき物は幼馴染みだね』
『なんだよそれ』
しみじみしながらそう言った私に、翔は『意味わからない』と言って笑っている。
『感謝してるって事だよ。いきなり誘った金曜の夜に彼女も居ない暇人で居てくれて』
『色々余計だわ、』
派手で華やかさは無い、というかどちらかと言えば地味な感じで、真面目で堅物な奴だけど。
普通に整った顔だし、背も高いし。
清潔感もあるし性格だって良い。
服装も別にお洒落じゃないけどださくはない。
就活もあっさり決めて居たし頭も悪くない。
スポーツだってそれなりに出来る方。
『ねー翔は彼女とか作んないの?会社に居ないの?可愛いなあって思う子とかさ』
『なんだいきなり?』
翔はあからさまに眉を顰める。
『別にモテなくは無いでしょ?』
『いや、全然だけど。それに不動産なんかまぢで男ばっかりだしなあ。後毎回彼氏に振られて酒飲みながらギャーギャー喚いてるお前見てると、なあ?』
翔はそう言うと『彼女作る気無くす』と言ってケラケラ笑っている。
『いや、振られてないから。振った側だから』
『あー。はいはいそうでしたね』
