『美波美波!緊急事態なんだけど!』
『…うるさっ』
その日、帰ってから化粧も落とさずに死んだ様に爆睡して私が目覚めたのは昼過ぎだった。
何回かの呼び出し音の後に電話に出た美波は『土曜日の午後にあんたの電話とか縁起悪いんですけど…』とだるそうな声で意味のわからない事を言っている。
『私さ、多分、プロポーズされた、かも』
『は?誰に?あ、あれ?卓也?』
『違う。それは先週別れた。』
美波は『おめでとう良かったねー。じゃあねー』とどうでも良さそうに電話を切ろうとしている。
『ちょっと!切らないでよ!』
『嘘だよ。何?誰に?てか多分ってなに?
ああ…。あれ?指輪渡されたとか?』
『翔』
『はっ?!?!』
まぢで鼓膜が破れるかと思う位の大声を出してびっくりしている美波。
