そんな下らない話をしながら店を出る頃には、真っ暗だった筈の空が薄っすらと明るく明け方の空になっている。
『うわ、まぢでもう朝じゃん…。眩し』
『まぢだ。何か萎えるよな、この光景。』
『分かる分かる…』
そう言って2人してまだ全然酔いも冷めないままタクシーを拾うために駅まで向かう。
2月の朝方は、まだまだかなり寒い。
『あ、そこ段差あるぞ。』
そう言って時よりピンヒールでよろけて転けそうになりながらフラフラ歩く私の腕をさりげなく翔が支えながら歩く。
知らぬ間に私の鞄も持ってくれてるし。
『ねー。』
『なんだ?上着なら貸さねえぞ』
俺も寒いんだからな!と翔。
『違うし。要らんし。翔って優しいね』
『何だよ。酔ってんの?今更?』
『酔ってるけど』
