とはいえ。

その役目を終えるまでにはまだ時間がある。

ひとつの役目を終えた俺達にも、休息は与えられてもいいと思うのだ。

…ならば、もう帰ってもいいと思うのだ。

懐かしい風の匂いがする場所へ。









平凡で退屈な日常。

御影の街を高台から見下ろしながら、俺達三人はゆっくりと歩き始めた。