俺達の人生は大きく狂わされた。

多くの人間をその手で炎に包み込んだ俺は、やがて裁かれるべき存在なのだろう。

その性が悪だろうと何だろうと。

人を葬ったという事実には変わりがない。

やがて俺にも、裁きの炎に包まれる時が来る。

それは仕方のない事だ。




だけど考える。

俺があの瓦礫の下で朽ち果てずに生き残った事。

俺が機関を炎に包む事ができた事。

俺が役目を果たしたその後も力を失わず、こうして生きている事。

生きているからには意味があり、何かしらの役割がある。

それを果たすまで、俺は裁きを受ける訳にはいかない。

俺がこの世で為すべき全ての役割を終えるまで。

俺はこの胸に業の炎を灯して、生き続けなければならない。