国会議事堂が原因不明の大火災。

現役総理大臣・大江幸次郎がこの火災により死亡。

警察ならびに公安は、この事件を国家転覆を企む悪質なテロとして捜査を開始。

…しかし捜査はあっという間に暗礁に乗り上げ、やがて人々の記憶から風化していく。

国のトップが突如として空席になった事で、数ヶ月の間は混乱が続いたものの、現在はこの国もこれまで通りの日常を取り戻しつつある。






国家の頂点に立つ人物が指揮する巨大な組織、機関は壊滅した。

末端の連中は今も残党として蔓延ってはいるようだが、これまでのように大規模な行動を起こす事はできないだろう。

何より、俺達三人が今も残党狩りを続けている。

機関の存在は何一つ許さない。

塵一つ残さす焼き尽くす。

俺の誓いに後悔はない。