満足したように。

大江は私の太ももからフォークを引き抜いた。

「結構…では早速最初の仕事だ…おい」

大江はそばに立っていた兵士に合図する。

途端に。

「!?」

兵士達が私達を引きずっていこうとする。

「脳以外は微塵に切り刻んで解剖しろ。次期量産型覚醒者をより完璧なものにする為に、徹底的に調査するんだ」

つまり。

私達はサンプルにされる訳だ。

施設にいた時と何も変わらない。

…結局私は…機関の人間に弄ばれ、切り刻まれる為に生まれてきたんだ…。

私はやっぱり…『素材』でしかなかったんだ…。

頬を伝った大粒の涙が、床に零れ落ちた。






その床から…。