その瞬間。

待ってましたとばかりに5人の量産型は動き。

「なに!?」

こともあろうに、俺とは反対方向へと突進した。

そこには…「ななみ!?」

そう。

奴ら、イカレているようで冷静だった。

真っ先にななみを仕留める事で、俺達は傷を癒す事が出来なくなる。

まず補給を断つ。

戦闘において基本の戦術である事を、量産型達は忠実に実行したのだ。

「クソ…!!」

俺は全速力で走り出す!

足元から炎を発し、ロケット噴射の要領で加速しながら、何としても量産型達よりも速く、ななみの元へ…!

そして、量産型達が直接手に握り締めた左右2本、5人で10本のナイフは…!!