南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

 玄関のドアは鍵がかけられいた。ということはーーーー


あの男が鍵を持って行った?ということ。また止まらなくなる震えにその場に座り込んだ。


 次から次に襲ってくる悪魔にまた止まらなくなる後悔と涙と怒りと恐怖で身動きがとれない。


   ーーどうして?
   ーーどうしてこんなこと…
   ーーアタシをどうする気?


 誰かに相談しようにも、そんなこととかできるない。まずは不動産屋さんに電話して鍵の交換をお願いすると「午後一番に向かわせます」とのことで安心しこころを(しず)めるためにコーヒーを()れた。


 コーヒーカップから立ち上る湯気の向こうに現れては消えて行くあなたの顔。クリスマスが近づくと必ずめくりはじめる昔の記憶。あなたがいた頃の日記。