南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

 バスタブから出てネットタオルにボディソープをいつもの何倍もつけ、泡だらけにして身体じゅうをいつもの何倍もきつく洗う。


   何度も何度も…
    繰り返すと赤くなる肌。


「未来ちゃんの白い肌が羨ましい」っていつも言われていた、その肌に黒く染み付いた汚れがどれだけ(こす)ってみてもすぐにまた現れてくる。


   それが幻想だとーーーーー
  分かってはいてもやめられない。


   ーーごめんなさい…准…
   ーーもう貴方に会うこと…
   ーー許されないアタシを…

   ーー許してください。


 昔、『1リットルの涙』ってドラマを観たのを思い出した。今夜は何リットル涙を流せば貴方に会えるのだろう。(あきら)めようとしてみても、それでも諦めきれない十年の想い。