南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「じゃあアタシ達はホテルに行きましょうか。冬ちゃんがはゆっくり…ね。」
「いえ…アタシも行きます」

 みんなと一緒に行こうとするアタシにお母さんが「女性陣は今夜、うちに泊まるんだよね?」とアタシを呼び止めた。

「うん」
「美味しい魚、用意しておくから」と微笑んだお父さん。

「それじゃご案内します」と托がクルマに案内しようとすると
「いやタクシーで行きますから大丈夫ですよ」と課長が両手を上げ(さえぎ)る。

「こん島にはそんなもんないです。村長からも言われてますし。」

結局は托が運転する小さめのバスに乗り込み、港から10分くらいのホテルに向かう。