南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「今までに好きになったただ一人で…」
その時、わたしの心を(うなが)すように鳴る汽笛(きてき)

「その人に自分の気持ち伝えられないまま彼が横浜に引っ越して…」
「10年探したけど…何処にもいなくて…今年のクリスマス、島に帰って来るから結婚しようって言ってくれたのに…」


  また立ち止まろうとする言葉。


「あの時は、彼が島を出ていなくなるってことばかりが悲しくて…何も言えなかった。」
「じゃあ楽しみじゃない?」
「でも…」

何処(どこ)にいるのか…生きていてくれるのかも分からない。今年もまた会えなかったら永遠に会えない気がして」