南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

 栗洲島出身だということだけで話は盛り上がり、来月、一度現地調査を兼ねて『ラバーズクリスマス』に招待されることになった。


   ーーまさか…こいつも行くの?


 会社に戻りチーフに報告をすると「うっそー!じゃあアタシも行く行く!」と俄然(がぜん)張り切りだしネットで島のことを検索し始める始末。それでもチーフが一緒に来てくれるということで安心。

 結局、ホテルに招待されることになったのはチーフ、アタシ、茜ちゃん、市川課長、それに一番邪魔な奴の五人になった。

 その日からはほぼ毎日会議と三つのチームに分かれての企画の練り直し。運良くわたしは奴とは別のチームになれた。


   細長い会議室の端と端。
  奴はドアから一番遠いところで
   わたしが入ったチームはドアの前。


しかも奴はチラチラとこっちを見て集中しているようにはどうしても見えない。わたしのチームは市川課長と茜ちゃんとアタシの三人。

   島内の観光プラン担当。