南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「ほら!見てよ。ちゃんと指輪だってあるじゃん!」



「ねえ!薫!教えてよ!」
「ねえ…か…薫…」



「でも!」



「でも…これが現実なんだ…未来。」
托も目を真っ赤にして鼻をつまらせていた。



「これ…」
「何?」
「准が死ぬ時までずっと描いてた日記だって。読んでみて」


薫も托もアタシと同じ位、泣いていた。


「准が死ぬ前にお母さんに頼んだんだって、今日のこの時間にここで…」


「未来にこれを渡してくれって。」


それはベージュ色の厚手の表紙の日記帳。
   表紙には滲んだ文字で
    「未来日記」


    と書かれていた。