南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「だって…急に准がいなくなっちゃった。きっと…アタシが泣き虫だから、キャベツちゃんと切れないから…嫌いに」



「違うの!違うんだって!」
アタシの両肩を強く掴むと抱きしめてくれた薫。


「今、未来にこんなこと言っても無理かも知んないけど…」
耳元で囁くような声でまるで駄々っ子を(さと)すみたいに髪を撫でた薫。



「アタシ達だってまだ信じられない位だからさ…でも…ちゃんと聞いてよ。」
「…」


アタシの声は島に降り積もる雪にかき消された。


「あのね…准はね…」
「准は…?」