南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

    ーーーーAM0:00



   ゆっくりと目を開けると、
   南の島のクリスマスの夜空一面を
     覆い尽くすように
      雪が舞い降りてきていた。





ーーそれは…この島に100年ぶりの雪が舞った瞬間だった。


      アタシも含め、准も…
     そして今夜この場所にいる、他のみんなも…



        ーー嘘…


    目の前では…100年目の雪が…
      黒い空を真っ白に変えていた。


   これでアタシと准は永遠に幸せになれる。
      永遠に離れずにいられる。
         そう思った。



そのはずだった。


    そのあまりに夢のような光景に
     キョトンとしていると
    『Merry Christmas!』の声…
     そして音楽が流れ始め


     それまで灯りを消していた
      ホテル全体が(きら)びやかな
     イルミネーションを(まと)
       光と雪と音に包まれた。