南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

   時間だけが一人歩きして
    先に行ってしまうのに、
   私たちはお互い一言も喋れずに
    この7日間のことを思い出していた。





    沈黙の時間がやたらと怖かった。



      別れのプロローグみたいで
         怖くて…




     准の手をぎゅっと握って
   遭難しそうな船の上で
     ただ星空を眺めていた。




    ーーーーPM11:41


    怖くて怖くて仕方がなかった。


   震えていたアタシの髪を撫でながら
    准がボソッと耳元でこう言った。



「100年目の雪…降ればいいな」



アタシも空を見上げて「うん」と応えた。



       ーーそしたら准とは
       離れずにすむんだよね。

        ーーふたり…
     しあわせになれるんだよね。



    ホントにホントにホントに…
     アタシ達はそれを望んだよね。



     ーー准…そうだよね。