南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

   袋の中を覗くと、
  中には白いウエディングドレス
    みたいなものが入っていた。


   それをゆっくりと引き出すと
     純白のシーツに…
  家庭科の時に使った余りのレースを
     組み合わせた手作りの
   ウエディングドレス。



家庭科の成績5の薫だから
   綺麗に作られてて
   どう見てもシーツだなんて
    思えない出来。


       ーー嘘…


「大急ぎで作ったからあんま出来良くないけど…」
「薫…」


「まーた泣く。」
「ありがと…嬉しい。」



どんどん見えなくなる視界の向こうには
    准もいるはずなのに…


    何にも見えなくなった。