いつもの元気な笑顔でわたしに抱きつく雫。胃の中から異物が上がってきて、えづきそうになる。


「今日からしばらくは未来も営業企画部だから、行こ。」
「えー?マジでえ?」
気分も悪いのに、さらにアタシをイラつかせる。

「アタシ…亮は苦手なんだよねー」
「なんでよ?これからは俺のこと好きになって行くから心配しないで」

    振り返ると
   当の本人がすぐ後ろにいた。
  そう言ってわたしの肩をポンと叩き
 部屋に入りながら振り返るとウインクした。


ーーゲーーーーっ…


     吐き気がする。
   ーー心配なんかしてない!

    あのチャラさ、能天気さが
      わたしには無理。