––––––––PM8:13


 ようやくツリーがある広場に出ても
   綺麗な景色も目に入らないくらい
     気持ちは焦ってた。





   それでもまだ人が多すぎて
       准の姿が見えない。


   大好きな人が探せない。


       薫も…
       托も…

       どこ?


人混みの中で叫んでは見ても周りの音楽や人の声で掻き消されていく。


「准!じゅーん!どこーっ!ねえ!准!?」


   精一杯、背伸びをして
     周りを探しても
    准の姿は見えない。


半泣きで座り込んだ時、鳴り出すアタシのスマホ。