南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「ねえ、ねえ、じゅん。今夜雪降るかなあ?」


「当たり前だろ。そのために来たんだし。わざわざ仕事休んでさ、部長に変な目で見られて、埼玉からわざわざ来てさ、降らねえとかありえねえし!」


「そうだよね。あたし達…永遠に幸せになれるといいね…このまま二人で」



    近くにいたカップル達の会話の中に
    准と二人の姿を重ねずっと見ていた。



「未来!行くぞ!」
ウエルカムサンタの下でボーッとしていたアタシを托が促す。


「う、うん」


 准との待ち合わせの時間にはまだまだ余裕があり、とりあえずは三人でホテルの中を探検してみることにした。托は「すっげー」をただ連発するだけで、薫には「アンタのボキャブラリーってそれしかないわけ?」とか言われ、頭を何回も叩かれていた。



    時計の針が進む度、
     アタシの緊張のボルテージも
    (おの)ずと上昇していく。