南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

そう言えば雫とも会社を辞める頃から
  何となく気まずくなって…
    電話もしてなかった。


「多分午後3時に栗洲島着で、それからホテルで打ち合わせがあるから5時には時間できると思うよ。」


「泊まりは?」
「ホテルに部屋一つとってもらってる。課長だけは民宿だけどね。」


可笑(おか)しそうに笑ったアキ姉。


「課長可愛そう。」
「いいのよ、未来は気にしなくて。課長は良いとこのボンボンみたいだけど、あれで見かけによらず貧乏性だからね。」


アキ姉とはそれから程なくして電話を切った。


  それでもやっぱり眠れない。
     モアイ村の帰り、
  准が不意に見せた悲しそうな顔が
    ずっと引っかかってる。