南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「もしもし」
   電話の主はあなたではなくアキ姉。

「ごめん、寝てた?」
「お久しぶりです、チーフ」


「あら?未来はアタシの妹じゃなかったっけ?」
「ごめん、アキ姉。」


何処かで期待したのが声にも現れてた。


「どうかした?元気ないみたいじゃん。」
「いえっ!ごめんなさい!そんなこと…」


頑張って明るくしてもやっぱりアキ姉には見破られている。


「無理しないで。」
「…」

「良かったら聞くよ。」
「う…ん」


 それから延々と電話で、准が17日に島に戻って来たこと、デートしたこと、そしてまた横浜に戻ったことを話した。


「それでまたワイン飲んでるんだ。」
「うん…考えてたら眠れなくて。」

「そっかあ…明日、茜ちゃんと花村さんとアタシと課長の4人でそっち行くから。」

「そうなんですか?」