「アタシ…昔から毎日、日記つけてるじゃん。」
「うん、それが?」


「10年前って…准が島を出た時?」
「うん…その年のクリスマス前…准がいたらこうしたいなあって思って書いたの…」


「これ見て…」
「ん、どれどれ…」


初めはニヤケながら読んでいた薫の顔も次第に真顔になっていった。


「これって…」
「マジで10年前に書いたん?」
「うん。2010年ってなってるじゃん。」