南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「今日、准の奴は?」
「何か用事があるって。」


 その時、薫がアタシの異変に気付いた。流石(さすが)に二児の母は伊達(だて)じゃなかった。


「あんた…もしかして…」
「ん?何?」
「やった?」


そう、どストレートに聞かれても答えられない。


「はーん…そうなんだ。」

アタシの顔をジロジロと覗き込む薫に顔を(そむ)ける。

「遂に未来も大人の仲間入りか。ふーん…そりゃあえがった、えがった」

 にやけてアタシの周りをグルグル回りながらアタシの顔や身体を舐め回すような視線で見てくる薫。