南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「准?」
「ん?」


「キスしたことあった?」
「ねえよ。未来以外となんかしねえし」


「…」
「未来は?」


「あるわけ…ないじゃん」
「二人とも初体験か…」



准の『初体験』という言葉に固まる思考。



「もう一回キスして。」
「ああ…。」



「目くらい閉じろよ。」
「ごめん、怖いの…目閉じるの。」


「准を見てていい?」
「いいよ。じゃあ俺も未来を見てるから。」


でも…相手が准だからか毛布の中で抱きしめられているといつの間にか目を閉じていた。