南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

 あの悪夢が()ぎりそうになると目の前にいる准の目を見て消そうとする。



「離れるなよ。ちゃんとくっついて。」
「あ、あ…うん。」


    また始まる沈黙と緊張。


「准?」
「何?」


「准の顔見てていい?」
「あー良いけど。」


   准の顔を見れば、
    あの誰だか分からない中での悪夢も
      薄まっていく。


    そんな気がした。

   そこにいるのは
  アタシの裸を抱いているのが
      准だと思うだけでも違う。