南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

 渡り始めて15分で岩の登り口に着いたアタシ達。准に引っ張り上げられ夫婦岩の男岩のてっぺんに座ると、冬の朝の冷たい海風がアタシの髪をさらっていく。


 夫婦岩の一番高いところにもたれてタバコを取り出した准の横顔を島の朝陽が照らし、逆光の中で、アタシの小さな心を締め付けた。


「何?」
「ううん…何でもない。ただ准の顔を見てたかっただけ…」


「そっか…」
「うん、そう。」


「あったかいね…」
「うん。」

   島のエメラルドブルーの海に
  照り返された光がキラキラと笑ってた。
     そんな気がした。



「こっち来いよ。」
「あ、うん」