南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

「これ…」
「島を出ることが決まって…沖縄まで買いに行ったんだ。あのとき、渡せなかったけど…」


「もらっていいの?」
「未来に買ってきたのに…もらってくれないの?」


「ううん…」



「未来〜!」

そのとき港の方から聞こえたお母さんの声。
   きっと帰りが遅いから
    心配させた。

「あっ…お母さん。もう帰んないと。」


アタシが帰ろうとすると
「明日の朝、恋岩まで行こ?昔みたいにさ」
と准に誘われた。

「うん!じゃ、6時にここで!」

10年ぶりに大好きな准に会え、嬉しくって大きく手を振ったアタシ。


 家に帰りベッドに寝転がるとまた昔を思い出す。そして昔の日記を読み返すのが最近の習慣になった。