「じゃあ、あれは誰よ!?」
「知らねえよ、そんなこと言ったって。」


「でも誰だろうな」
「あんた…未来の前で、准がまだ入院してるはずだとか、言っちゃだめだからね!分かったあ!?」

「うん…言わねえよ。」
「ならいいけど…また未来(へこ)むしさ、もうあんな未来見たくない。」

「とにかく俺たちも帰ろうぜ。もう…眠たいし、腕痛いし。」


「未来…最近太ってねえかな?」
「あんた何てこと言うわけ!デリカシーってもんないよね!アンタって!」


「なんだよ、そのデリカシーって!そんな都会っ子の言葉知らねえし!」


 4人の秋は静かに過ぎ去ろうとしていた。そして冬の足音が近づいてきて…クリスマスまでカウントダウンが始まった。