南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

 夜9時過ぎ…未来の家に訪問者があった。

ーーピンポーン…

「はいーっ?」


ドアの向こうにいたのは薫と托。


「あら…薫ちゃん、どうしたの?」
「うん…未来がアタシん家の前に倒れてて。」
「ちわっす!」

薫の後ろに隠れていた托がいつものおちゃらけ顔で顔を出した。

「托ちゃんまで…ごめんね!わざわざ運んでくれたんね?」
「はい。ほらっ!托!未来を部屋に運んで!」


「ホントごめんねー、薫ちゃんに托ちゃんまで迷惑かけて。でも…なんでん未来は薫ちゃん家に行ったんかねえ?」


「んーわからない。とりあえず部屋に寝かせるね。ただ気を失ってるだけみたいだから寝たらよくなると思う。」


「おーい!妙子!酒なかぞーっ!」
「はい、はい…ごめんね。じゃ未来のこと頼んでいい?」


「いいっす!遠慮なく!」
お調子者の托が満面の笑み応えた。