南の島のクリスマス(十年目のラブレター)

   荷物を部屋に置き
     着替えを持って
    お風呂に行くと


   高校生の頃の記憶と
    ほんの二週間前の出来事が
      混在(こんざい)していく。


 浴槽(よくそう)(つか)かって頭まで沈むと心は少しだけ…そうほんの少しだけ浮いた。


    顔を洗い流す。
    涙の跡と一緒に。


 裸になった自分の身体を見る度にどれだけ忘れようとしても、浮かんでは消えて行く悪夢。


  その度、顔にお湯をかける。
  その度、お湯の中に沈んでいく顔と心。