あなたの願い、残酷に叶えます。

あたしは自分の体が内側から熱くなるのを感じていた。


こうなると、もう後戻りはできなかった。


あたしはまた銃を構え、女へ向けて撃った。


命中し、女の額に穴が開く。


間髪入れず構えなおし、今度は女児へ銃口を向ける。


女児は泣いていた。


大きな声で泣いていた。


「お姉ちゃんやめて」と叫びながら。


この女児はあたしだとすぐに気がついたみたいだ。


どれだけ見た目が変わっても、ボロボロになっていても、気がついていたみたいだ。


途端に視界がボヤけた。


どうしたのだろうと瞬きすると、数滴の涙がこぼれ落ちてきた。


こんなときに涙なんて……。


グッと目の奥に力を込めて無理やり涙を引っ込める。


人を殺す時の涙なんて、邪魔なだけだ。


女児は逃げだそうともせず、母親の亡骸にすがりついていた。


「お母ちゃんお母ちゃん」


泣きながら何度も名前を呼んでいる。


呼んだって、もう返事なんてしないのに。


あたしはなぜだかイラついて、女児へ向けて歩き出した。