あなたの願い、残酷に叶えます。

銃声が他の村人に聞こえたとか、早く逃げないととか。


考える余裕はなかった。


ただ、その場に呆然と立ち尽くす。


この後どうするんだっけ?


山賊が人を殺した後は、その死体を埋めたり、野良犬にやったり、放置して先へ進んだりする。


じゃあ、あたしは?


あたしはどうすればいい?


わからなくて呼吸が荒くなっていく。


途端に女が悲鳴を上げてハッと我に返った。


そうだ。


憎い相手はまだ生きている。


1人じゃないんだ。


あたしを山賊へ渡したのはこの村の全員が仕組んだことなんだから。


我に返ったあたしは女に銃口を向けた。


女はその場に座り込んで失禁し、赤い着物を着た下半身から黄色い液体を垂れ流していた。


それは床を伝って土間まで流れてくる。


銃声や女の悲鳴を聞いた子供2人が、奥の部屋から出てきた。