あなたの願い、残酷に叶えます。

あたしは呆然としてそれを見つめた。


山賊たちが人を殺しているところは何度も見たことがある。


でもそれはどこか遠くの世界の話で、自分には関係のないことだった。


もちろん怖かった。


次は自分が殺されるかもしれないと思って眠れなくなった。


でも、殺したのも、殺されたのもあたしじゃなかった。


だからいつも、客観的にしか見ていなかった。


それが、自分が加害者に回った瞬間リアルになる。


これが人を殺すということなんだ。


発砲の衝撃のせいか、全身がビリビリと痺れている。


できれば膝をついて落ち付きたいが、目は倒れた男に注がれたまま動かすことができなかった。


あたしが撃った。


あたしが撃ち殺した。


ドクドクと心臓が早鐘を打ち始める。