あなたの願い、残酷に叶えます。

「さぁ、銃を置いて」


男はにこやかに話しかけてくる。


でも、その手にはオノを持ったままだ。


警戒しているのがひしひしと伝わってくる。


「アザミがいなくなって、私たち寂しかったのよ。帰ってきてくれて嬉しいわ」


女も必死であたしの感情を逆なでしないようにしている。


でも遅い。


もう遅い。


「とてもいい生活をしているみたいね」


自分でも信じられないくらい、冷たい声が出た。


その言葉を聞いた瞬間、男からスッと笑みが消えた。


「どうしてこんな暮らしができているの?」


更に聞くと、男はペッと土間に唾を吐き捨てた。


「なんだ。どうせ全部聞いてたんだろ」


途端に態度を豹変させ、口元で笑う。


「お前をさらって行った山賊がくれたんだ。お前は思いの他使い物になったらしいな。その礼だとよ」


男が言うと、女もクスクスと笑い始めた。


その声が不愉快で耳をふさぎたくなる。