あなたの願い、残酷に叶えます。

大昔の木製の玄関は木の突っ張り棒を鍵代わりにしているだけだった。


少し力を込めれば開くことができる。


それに加えて、ここはあたしが暮らしていて家。


外が暗くならないと鍵をかけないことは、よく知っていた。


戸を静かに開けようとしたが、もともと建てつけが悪かったのかガタンッと大きな音がしてしまった。


同時に光が外に漏れてきて、中の様子を確認することができた。


広い土間が手前にあり、その奥に板間がある。


土間と板間の間に仕切りはない。


板間に座って晩酌をしていたらしい女と男が驚いた表情をこちらへ向けた。


懐かしい顔。


懐かしい香り。


一瞬猟銃を持つ手の力が緩んだ。


でも、しっかりと構えなおす。


「なんだお前!」


男が叫んで土間に置いてあるオノを手に取った。


あたしは猟銃を男へ向けた。