あなたの願い、残酷に叶えます。

玄関を開けて、まずなんて言おう?


ただいま?


帰ってきたよ?


なんでもいい。


なんでもいいから、また抱きしめてほしい。


あの優しい女の手で、頭をなでてほしい。


そしてついに家の前にたどり着いた。


あたしは玄関の前で足を止め、深呼吸をする。


1年ぶりの再開だ。


楽しみでしかたなかったし、緊張もしていた。


猟銃を脇に置き、玄関戸をノックする。


その時だった。


あたしのノックをかき消すような笑い声が家の中から聞こえてきた。


なにかいい事でもあったんだろうか?


作物が沢山収穫されたとか。


誰かの誕生日とか。


そう考えるとあたしも嬉しい気分になった。