あなたの願い、残酷に叶えます。

ひげの男が言うように村の人はあたしを17まで育てて売るつもりだったと考えた方が、現状に納得ができた。


でも、そんな。


みんなあたしのことを……。


思考回路は定まらない。


ここへ連れて来られてから毎日村のことを思い出した。


村の人たちが企んだのではないかという疑念と、そうじゃない、きっと見張りの人が山賊に殺されてこうなったんだという理想を、交互に考えてきた。


どうか後者の考えてあってほしいと、ずっと願っていた。


でも、違った?


やっぱりあたしはあの時、わざと小屋に入れられた?


きっと、この1年間であたし自身も変わってしまったのだ。


何度も繰り返される暴力。


抗うことのできない力。


来ない助け。


そんなものが胸の中に蓄積していって、ひげ男の言葉を信じるしかなくなっていたのだ。